【第14話】 都合のいい神様は存在しません。

  • 2020.03.12 Thursday
  • 00:36

 

こちらにも掲載しています。

 

都合のいい神様は存在しません。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893566751

 

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第14話

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「都さんは、天才なんだよ」
 
お父さんは笑っていたけれど、なんだか悲しそうに見えた。
 
「そうね、その言葉が一番しっくりくるわね」
 
お母さんも、寂しそうな顔をしている。
どうして、そんな顔をするのだろうか。
 
「学生の頃はかなり成績がよくてね。今でいうところの学生起業家ってやつかしら。株取引とかでかなり稼いでいたのよ。かといって、目立つような人ではなかったけど」
 
「あり得ないくらい有能な上司だったな。人の動かし方もうまいし、人を育てる才能もある。性格は温厚だけど、仕事になると表情が一変するんだ」
 
2人とも、都さんのことを完璧な人間であるかのように称えている。
だからこそ、私を都さんに預けることを決めたのだろう。
 
「けれど、完璧で有能なだけでは、人はついていけない」
「都さんは、人の弱さも醜さも、つらさも、すべてを理解しているのよ」
「それを支えているのが、哲也さんであり、その彼を支えているのが都さんだな」
 
 
それ以上のことは教えてもらえなかった。
ただ、「あの人と一緒にいればわかる」とだけ言われた。
 
私から見ても、都さんはすごい人だと感じる。
あと、とても不思議な人だ。
 
確かにそこに存在しているのだけど、どこか空気のような人。
 
存在感がないとかいう、悪い意味ではない。
そこにいることが当たり前で、当然のように感じてしまう。
 
いつもそこにある空気のように溶け込んでくる。
 
自分のことを受け入れてくれる。
そんな安心感がある人なのだ。
 
 

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都合のいい神様は存在しません。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893566751

 

 

 

 

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