【第13話】 都合のいい神様は存在しません。

  • 2020.03.11 Wednesday
  • 00:18

 

こちらにも掲載しています。

 

都合のいい神様は存在しません。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893566751

 

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第13話

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「ねえ、お父さん」

私が休学してから3日間だけ、両親は仕事を休んだ。
そんなことをしなくてもいいと言ったのだけど、2人は有給が貯まっているからと笑うだけ。

「なんだ?」

その間、久しぶりの家族旅行に出かけているのだ。
ゆっくりできるところがいいと、熱海に来ている。

ホテルの部屋で海を見ながら、お茶を飲んだり浜辺に行ったりと自由気ままに過ごしているのだ。

ルームサービスを頼んでお茶会をしているとき、疑問に思っていたことを両親にぶつけてみた。

「都さんって、どういう人なの?」

2人は顔を見合わせて、きょとんとした顔をしたと思ったら、次は笑い出した。

「そうねぇ。私はすごい人だなって思っているわ」
「ん〜。信頼できる人だな」

いまいち、よくわからない答えが返ってきたけれど。
私は、もっと具体的なことが知りたいのだ。

そんな私の顔を見てお父さんが、少しだけ教えてくれた。

「都さんは、もともと俺の上司だったんだよ」
「え?」
「私の大学の先輩でもあるのよ」

2人が、都さんと知り合いなのはわかっていたけれど、そんな関係だったのか。

「で。うちの社長とは幼馴染だそうだ」
「2人ともマイペースなタイプだから、性格は合わないような気はするんだけど、相性はいいのよねぇ」


私が偶然出会った都さんが、まさか両親とかなり親しいことには驚く。
本当に世間って狭いものなのだなぁ。
 

 

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