強い力によって生み出された負の感情を断ち切ることは難しく、感覚を鈍らせていくものなのです。【心中宵天神】 (著者 濱口 佳和)

  • 2019.11.22 Friday
  • 12:09

 

 
こんにちは。
 
おススメのカクヨム作品を紹介させていただきます。
 
 
――――――
 
作品タイトル 【心中宵天神】
 
著者 【濱口 佳和】
 
ジャンル 【歴史・時代・伝奇】
 
タグ 【時代小説/江戸/初恋/仇討ち/BL/シリアス/切ない】
 
性描写あり
 
【完結済 全6話】
 
 
――――――
 
この作品を読んで感じたことは、時代や文明が変化しようとも社会の本質はなにも変わらないのだということです。
 
不正を働く者が隠ぺいを働き、犠牲になる者がいるのは、今も昔も変わらないのですね
 
人間と言う生き物の本質は、地球に人類が誕生した時から変わっていないのだから当たり前なのかもしれませんが。
 
 
強い権力から受けた被害は、家族さえもバラバラにします。
 
逆らえない力のせいで、大切なものを失い、途方に暮れ、生きるためにどんな仕事でもするしかないのです。
 
 
失ったものは家族であったり、生活であったり、愛する人であったりします。
 
 
「なぜ、失わなければならなかったのか」
 
 
幼い子どもにとっては、理由もわからず失うことは恐怖であり、
それが、恨みに変わることもある。
 
なにかが欠落しても、なにが欠落しているのか自分にもわかりません。
 
段々と幸せな記憶は朧気になっていきます。
 
 
けれど、「なぜ」「どうして」という疑問は消えることがありません。
 
故に、恨みの気持ちは消えることがないのです。
 
 
恨みの感情を抱えていても、なにをするわけでもく、できるわけでもない状態で、
 
ただ、日々を過ごしていくだけの生活です。
 
 
その中で、幸せであった幼い頃に慕っていた方が現れたら…。
 
記憶は朧気であっても、焦がれて愛しさは増していくのは、なぜなのでしょう。
 
 
 
この作品は、江戸時代の陰間茶屋が舞台になっています。
 
陰間茶屋というのは、遊郭の男性版です。
 
所謂、男娼ですね。
 
 
理由もわからず両親を失い、姉を失い、ただ恨みの感情を抱えながら生きているだけの生活の中で、
なにを感じるのでしょうか。
 
幼い頃に焦がれていた人に再開して、戸惑いながらも彼を求めて、
 
理由もわからず助けられ、理由もわからず、また失ってしまう。
 
 
怖いことは「理由がわからないこと」であり、
 
理由が判明することで、納得することも次に進むこともできます。
 
 
理由がわからないからこそ、
 
戸惑い、迷い、次に踏み出すことができません。
 
 
例え、踏み出すことができていたとしても、心の仲は迷いや猜疑心などの負の感情に溢れています。
 
 
人生とは、なにが起こるかわからず、
 
なにがキッカケで転落するのか、立ち直るのかは誰にもわからないものです。
 
 
大切なものを失うときも、いつ来るのかわかりません。
 
 
それでも、生きていれば色々なことがありますし、
 
どんな風に生き抜いて、死ぬのかも誰にもわかりません。
 
 
失ったものが、なにを残してくれていたのか、
 
今、あるものが、どんなに大切なのか。
 
 
この作品を読み終わったとき、そんなことを感じていました。
 
 
泪-rui-
 
――――――
 
 
【作品ページ】 
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891985128
【カクヨムプロフィールページ】
https://kakuyomu.jp/users/hamakawa
 
 
――――――
 
泪-rui-のカクヨム情報
https://kakuyomu.jp/users/rui-wprld
 
 
 
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